Fine Structure プラグインは Claude Code に何を追加しますか
Fine Structure (finestructure.ai) はフルスタックのアプリケーションプラットフォームです。ホスティング、テーブルを entities と呼ぶマネージドデータベース、認証、TLS を自動化した独自ドメイン、シークレットの保管、保存版へのロールバック、AI エージェントを備えています。Claude Code との連携は Claude Code 向けのオープンソースプラグインで、MIT ライセンスのもと https://github.com/finestructure-ai/claude-plugin で公開されています。
導入すると 2 つのことが起きます。短いスラッシュコマンド群がセッションに追加され、https://finestructure.ai/api/mcp を指す MCP コネクタが登録されます。プラットフォームを Claude に開くのはこのコネクタで、アプリの作成、ファイル編集、データモデリング、公開、エラーとトラフィックの読み取りまで、およそ 69 個のツールが使えるようになります。
- /deploy は現在のプロジェクトをデプロイし、公開 URL を返します。
- /fs-status はアプリの状態、リンク、実行時エラーを報告します。
- /fs-domain <domain> は独自ドメインを接続し、DNS の手順案内と TLS の自動化まで行います。
Claude Code のデプロイ用プラグインはどう導入しますか
導入作業はシェルではなく Claude Code のセッション内で行います。次の 2 つのコマンドを、Claude Code のプロンプトでこの順に実行してください。1 つ目はプラグインを配布するマーケットプレイスを登録し、2 つ目はそこからプラグインを導入します。
導入が終われば、スラッシュコマンドと MCP コネクタはそのセッションで有効になります。貼り付ける API キーも、リポジトリに追加する設定ファイルも、組み込むビルド手順もありません。
- /plugin marketplace add finestructure-ai/claude-plugin
- /plugin install finestructure@finestructure
認可はどう動き、API キーはどこに置きますか
この流れに API キーは登場しません。Claude が Fine Structure のツールを最初に呼び出したとき、ブラウザで Fine Structure の OAuth 同意画面が開きます。サインインし (無料プランがあり、カードは不要です)、コネクタが何を求めているかを読んだうえで、認可をクリックします。セッションはそこで付与された権限を受け取り、そのまま続行します。
付与の形がトークンのコピーではなく OAuth の同意であるため、秘密の値がシェルの履歴やリポジトリを通ることはありません。同意画面にいるうちに正確を期しておくと、これは Claude Code 向けのオープンソースプラグインであって、Anthropic の公式掲載でも検証済み掲載でもなく、ディレクトリへの申請は現在も審査中です。ソースは公開されているので、コネクタが何をするかを確かめる現実的な方法はリポジトリを読むことです。
/deploy コマンドで Claude Code からデプロイするには
デプロイには 2 つのモードがあり、どちらが動くかはプラグインの前に何があるかで決まります。
1 つ目のモードは、コードベースではなくアイデアから始まります。セッションでアプリを説明すると、Claude がその説明で create_app を呼び、プラットフォームが最初のアプリケーションを生成します。続いて /deploy を実行すると公開され、URL が返ります。2 つ目のモードはすでにディスク上にあるプロジェクトから始まり、挙動が異なるので次の節で扱います。
新しいアイデアの初回デプロイは次のような流れです。
- 作業したいディレクトリで Claude Code を開きます。
- 作りたいアプリを平易な言葉で説明するか、既存のプロジェクトを Claude に示します。
- /deploy を実行します。
- コネクタを初めて使う場合は、OAuth の同意画面を承認します。
- 返ってきた URL を開きます。独自ドメインを接続するまで、アプリは <name>.finestructure.ai で配信されます。
既存のローカルプロジェクトを Claude Code から公開するには
既存のプロジェクトは、ファイル単位でプラットフォームの React ランタイムへ移植されます。Claude がソースを読み、ランタイムの構成に合わせて作り直します。画面は pages/ 以下、共有のインターフェイスコードは components/ 以下です。import、ルーティングの流儀、データアクセスは、そのまま写すのではなくプラットフォームに合う形へ書き換えられます。これは移植であって、ファイルを無条件にアップロードする作業ではありません。
この違いが、持つべき期待を決めます。出来上がるのはプラットフォームの形に沿って動くアプリであり、リポジトリと 1 バイト単位で同じ写しではありません。移植されたファイルは、プルリクエストを見るときと同じ目で確認してください。ファイルを書き込むたびに保存版が作られるので、望まない方向に書き換わっても、手作業でほどく代わりにロールバックできます。
妥当な進め方はこうです。まず 1 画面とそれが読むデータだけを移植し、その範囲をデプロイして、ランタイムの挙動が想定どおりかを確かめてから、残りを移していきます。
初回デプロイのあとに状態、実行時エラー、トラフィックを確認する
/fs-status は、デプロイ済みのアプリを最短で把握する手段です。現在の状態、アプリのリンク、稼働中のアプリの実行時エラーが返るので、ビルドの問題なのかブラウザ側で失敗しているのかは、たいていこれで切り分けられます。
同じ範囲について、Claude はより細かいツールも使えます。get_errors は実行時エラーを取得するので、同じセッションの中で修正して出し直せます。get_app_analytics は閲覧数、ユニークビジター、上位ページ、参照元、デバイス別の内訳を返します。publish_app は現在の状態を公開するもので、編集のたびに公開するのではなくリリースの瞬間を自分で決めたいときに使います。
独自ドメインを TLS 自動化つきで接続するには
ドメインを接続するまで、アプリは <name>.finestructure.ai で応答します。自分のアドレスへ移すには、セッションで /fs-domain app.example.com を実行します。
コマンドは、レジストラで追加する DNS レコードを順に案内し、そのあと解決するかを確認します。ドメインの検証が通れば TLS 証明書は自動で発行および更新されるため、インストールする証明書ファイルも、予定に入れる更新作業もありません。この手順で時間がかかるのは DNS の伝播で、そこはプラットフォームの管轄外です。失敗したと判断する前に、待つ時間を見込んでおいてください。
コネクタは Claude に他へ何をさせられますか
デプロイはツール群の一部にすぎません。残りは、アプリに実際のユーザーと実際のデータが乗ってから効いてきます。
- entities: データベーススキーマを定義し、レコードをセッションから直接扱えます。
- 保存版: ファイル編集のたびに版が残るので、ロールバックは非常時の作業ではなく日常の操作になります。
- シークレット: 実行時にアプリが必要とする資格情報を、編集中のソースの外に置けます。
- アクセスポリシー: ページをログインの内側に置き、認証済みのユーザーだけが到達できるようにします。
- アナリティクス: 閲覧数、ユニークビジター、上位ページ、参照元、デバイス。
- エージェント: 自前でホストする外部スクリプトではなく、アプリの一部として動く AI エージェント。
Claude Code のホスティング先として、これを選ぶべきでないのはどんなときですか
この方法が合うのは、アプリの形をした仕事です。React のフロントエンド、entities に置いたデータ、認証の内側にいるユーザー、そしてセッションからのデプロイと改修です。合わない場面が 3 つあり、移植のあとで気づくより前に気づいたほうが安く済みます。
機能とは関係のない、進め方の問題もあります。git を正とし、レビューの関門と CI の通過を出荷の条件にしているチームなら、アシスタントがデプロイ済みのファイルを直接編集するプラットフォームを使う前に、何をリポジトリへ戻すのかを取り決めておく必要があります。決めるのは最初のデプロイの前であって、あとではありません。
- 特定のサーバーランタイムが必要な場合。Go、Rust、固定した Python のバージョン、あるいは常駐のワーカープロセスで動かす必要があるサービスなら、React ランタイムは行き先として適しません。
- 実体のあるバックエンドを含むモノレポの場合。フロントエンドの移植は現実的ですが、価値がバックエンドのサービス、共有の社内パッケージ、独自のビルドパイプラインに宿っているリポジトリは、移植の恩恵を受けるどころか移植と衝突します。
- 静的ファイルのホスティングだけで足りる場合。データベースも認証もサーバー側のロジックもない静的サイトなら、Vercel や Netlify のようなホスティングのほうが単純で、考えることも少なくて済みます。
実際によくある質問
- Fine Structure の Claude Code プラグインは公式ですか
- いいえ。MIT ライセンスの、Claude Code 向けオープンソースプラグインで、github.com/finestructure-ai/claude-plugin で公開されています。ディレクトリへの申請は審査中のため、公式、検証済み、Anthropic のディレクトリ掲載といった説明は当てはまりません。
- Claude Code からデプロイするのにクレジットカードは必要ですか
- 不要です。Fine Structure には無料プランがあり、初回に開く OAuth の同意画面でもカード情報は求められません。そこでサインインするかアカウントを作成し、認可をクリックすれば、デプロイはセッションの中で続きます。
- Claude Code の /deploy コマンドは実際に何をしますか
- 現在のプロジェクトをデプロイし、公開 URL を返します。新しいアイデアの場合は create_app と組み合わせて動き、まず説明からアプリケーションを生成します。既存のローカルプロジェクトの場合は、ファイルをプラットフォームの React ランタイムへ移植したうえで公開します。
- 既存の React プロジェクトを Claude Code からデプロイできますか
- できます。ただし、アップロードではなく移植である点は押さえてください。Claude は画面と共有コンポーネントをプラットフォームの構成 (pages/ と components/) に作り直し、import とデータアクセスをランタイムに合わせます。公開する前に、生成されたコード全般と同じつもりで移植後のファイルを確認してください。
- Claude Code からデプロイしたアプリに自分のドメインを向けるには
- セッションで /fs-domain yourdomain.com を実行します。レジストラで追加する DNS レコードが示され、検証の確認と TLS の準備が自動で行われます。ドメインの検証が通るまでは、アプリは <name>.finestructure.ai で引き続きアクセスできます。