Claude のスキルについての疑問に、直接答える
リファレンスより前に来る十二の疑問です。スキルではないものは何か、ファイルはどこへ置くのか、なぜ一度も起動しないのか、どう試すのか、claude.ai と API と Claude Code で何が変わるのか。各ページは短い答えから始め、そのあとで、なぜそう言えるのかを述べます。
Claude のスキルと MCP サーバーは同じものですか
違います。スキルは、タスクが説明文と一致したときにエージェントが読み込む指示書のフォルダです。MCP サーバーは、プロトコル経由で新しいツールを公開する常駐プロセスです。スキルは手持ちの道具の使い方を変え、MCP は届く範囲そのものを変えます。
Claude のスキルはディスク上のどこに置きますか
スキルは、frontmatter の name と同じ名前を持つディレクトリで、SKILL.md と任意の scripts、references、assets を含みます。そのディレクトリをどこに置くかが適用範囲を決めます。プロジェクトの隣に置けばそのリポジトリだけ、ユーザー設定に置けばすべてのセッションに効きます。
Claude のスキルはどうやって導入しますか
使う場所によって異なります。Claude Code では、スキルのディレクトリを ~/.claude/skills/ かプロジェクトの .claude/skills/ にコピーするだけで、アップロードの手順はありません。claude.ai ではフォルダを ZIP ファイルにしてアップロードし、Claude API では Skills のエンドポイントでアップロードします。ある環境に入れたスキルは、ほかの環境には現れません。
スキルがまったく起動しないのはなぜですか
ほとんどの場合は description です。起動時に読み込まれるのは name と description だけなので、タスクが一致するかどうかの判断材料はその一項目に尽きます。何であるかだけを書き、いつ使うかを書いていない description は、照合の手がかりを何も与えません。
これはスキルとプロジェクト指示のどちらに書くべきですか
プロジェクト指示は、そのプロジェクトのすべてのタスクで読まれます。スキルは、タスクが description と一致したときだけ読まれます。常に成り立つことはプロジェクト指示へ、ある種類の仕事にだけ成り立つことはスキルへ置いてください。
導入したスキルはどれだけの文脈を消費しますか
待機中は 1 個あたりおよそ 100 トークンです。起動時に読み込まれるのは name と description だけだからです。SKILL.md の本文はスキルが起動したときに読み込まれ、5,000 トークン未満に収めることが推奨されています。scripts、references、assets の中身は、タスクが必要としたときだけ読まれます。
Claude のスキルはコードを実行できますか
スキルは scripts/ の下に実行可能なコードを同梱でき、タスクが求めればエージェントがそれを実行します。スキル自体が動き出すことはなく、常駐プロセスもありません。実行するのはエージェントであり、権限はあなたの環境設定に従います。
チームでスキルをどう共有しますか
適用対象のリポジトリに置き、配布はバージョン管理に任せてください。クローンした全員が同じリビジョンの同じスキルを受け取り、変更はほかの変更と同じくレビューを通って届き、ずれていく別のコピーが存在しません。
Claude Code のスキルは、スラッシュコマンドやプラグインと何が違いますか
Claude Code では、カスタムのスラッシュコマンドはスキルに統合されました。.claude/commands/deploy.md のファイルも .claude/skills/deploy/SKILL.md のスキルも、同じ /deploy を作ります。プラグインは別の層で、スキルをエージェント、フック、MCP サーバーとまとめて一つの単位として導入させ、その中のスキルは /plugin-name:skill-name として実行されます。
スキルは claude.ai、API、Claude Code で同じように動きますか
SKILL.md の形式は共通ですが、導入の仕組みは製品ごとに別々です。claude.ai は zip のアップロードを一人の利用者のものとして扱い、Claude API はアップロードをワークスペース全体で共有し、Claude Code はディスク上のフォルダを読みます。claude.ai にアップロードしたスキルは API では使えず、その逆も同じです。
スキルの frontmatter にある allowed-tools は何をしますか
スキルが許可の確認なしで使えるツールを列挙します。仕様はこれを、事前承認済みツールを空白で区切った文字列と定義し、実験的と位置づけています。Claude Code では承認が続くのはスキルを呼び出したそのターンだけで、何も制限しません。列挙されていないツールも、通常の権限設定のもとで使えるままです。
スキルが本当に機能しているかはどう確かめますか
二つのことを別々に確かめます。起動すべき依頼でスキルが起動するか、そして出力が期待どおりか、です。現実的な依頼をいくつか、スキルが使える新しいセッションで実行し、次にスキルを無効にして実行して、結果を比べてください。起動したことは見つけてもらえたというだけで、役に立ったことの証明にはなりません。